お知らせ

TOP > お知らせ > 花火師雑記 > スターマインってなあに?

スターマインってなあに?

投稿日:2017/07/09

株式会社磯谷煙火店 磯谷尚孝

 以前「初めてのスターマイン」というテーマでブログを書きましたが、そもそもスターマインという言葉を理解している方がどの程度いるのか、疑問が沸いてきました。花火に詳しくない人に、スターマインを言葉で説明するとどのようになるのでしょう?

rainy season”単発でなく、数十発から数百発の花火で、何かを表現すること。あるいはそのパッケージのこと。”としました。難題でした。(;_;) たとえば同じ種類の花火を連続して打ち揚げることにより、単発では感じられない効果を生み出します。ただ何か表現するものがあるかないかは、演出側の主観によるので定義としては難しいかもしれません。

 スターマインと背反する言葉は”単発”になるのでしょう。単発の花火は1玉(発)という単位で数えますが、スターマインは1基という単位で数えます。

 スターマインという文言は火薬類取締法にはなく、スターマインは仕掛煙火に分類されます。また、花火の打揚方法として、スターマイン式という言葉はよく使われます。

 関東地域全般に言えるのかどうか知りませんが、土浦全国花火競技大会ではスターマインのことを速射連発という表現を使っています。こちらは打揚方式に焦点が当たった呼び名です。聞けばスターマインのことだと連想できますが、私はこの言葉を使ったことはありません。

 また、三河地方では、 かつてスターマインのことを百花園と言っていました。その名残で、愛知県では現行の火薬類消費許可申請書にも百花園という表現が使われています。

打揚方法

 以前は、花火の打揚時間間隔で分類することもできました。例えば単発は〜20秒、早打ちは10秒〜3秒で、それ以上短いタイミングで花火を打ち揚げることができるのはスターマイン打揚方式です。しかし、現在のコンピュータ制御の電気点火方式になると、どんな間隔でも対応できるので、時間間隔でスターマインを定義するのは難しくなっています。

 スターマインという言葉はお察しの通り造語です。日本で初期の打揚方法は、打揚者が筒の直近で作業し花火を打ち揚げるというやり方でした。しかし、海外には元々そのような打揚方法がなかったので、スターマインという概念も言葉も必要なかったと推測しています。

 歴史的に見ると、岡崎の花火大会で初めてスターマインという表現が使われたのが、1954年(昭和29年)でした。また、全国選抜長良川中日花火大会の第1回開催は1957年(昭和32年)で、いくつかスターマインの記載を見つけました。使われ初めて60年くらいで、古くからある花火用語ではありません。スターマインは大量の打揚筒を必要とします。木筒から鉄筒に何時頃に変わったのかわかりませんが、鉄筒が容易に供給できるようになったことにより、スターマイン時代が始まったと言えるでしょう。

 色々説明してきましたが、少し堅苦しくなりました。すっきりとした説明は難しいようです。(^^ゞ

初めてのスターマイン

 たくさんのスターマインを見て、そこから感じるイメージと結びつけるのが一番いいですね。