花火素朴な質問

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花火素朴な質問

花火に関する素朴な疑問を集めてみました。あなたは、思い違いをしていませんか?磯谷煙火店Web担当が、明快にお答えします。

製造に関する質問

question01なぜ花火はどこから見てもまるいの?

Aどこから見ても丸いのは、花火の玉は球状だからです。またこれは、世界一と言われる日本の花火の特長でもあります。
まん丸の玉の中に、星と呼ばれる火薬の粒を球状に並べてあるのです。太陽やボールはどこから見ても丸いですよね。

question02色が変わる花火はどういう構造になってるの?

A日本の花火の特長でもある、色が変化する花火は、一つ一つの「星」が、何層にもなっていて、その層が変わるところで、色が変わるのです。例えば、色が3回変わるなら、星は3層になっているのです。

question03常に火薬を扱っている仕事をしていて、危なくないの?

A相手は火薬ですから、もちろん危ないでしょう。しかしそれよりも怖いのは作業する人間の慣れではないかと思います。
いつも火薬の周りで仕事をしていて、つい注意が緩む時が危ないことです。常に火薬を火薬だと思って扱うことが一番大事なことなのでしょう。

打揚げに関する質問

question01火をつけるのは、やっぱりライターなの?

A意外によく頂く質問ですが・・。いざ点火!って時に、風が強くてライターの火が消えちゃった!では、とても困ります。線香やランス(仕掛花火に使い、手で持つおもちゃ花火に似たもの)、ガスバーナー等を使うことが多いです。また、この頃では打上げの筒元から離れられるように、電気点火をする 業者も増えてきました。

question02花火を打揚げる時、怖くないの?

A初めて打揚げる時は、やっぱり怖かったです。でも、怖がって何も出来ないではしょうがありません。だんだんと慣れてしまうものですが、打揚げる時も危険なんだということを忘れないためにも、少し怖がっているくらいが安全なのかもしれません。

question03打揚げる時に、火花が飛んでこないの?

Aもちろん、飛んできます。火傷などをしない様になるべく肌の出ない長袖の物を着たり、風向きを考えたりします。
また、他の花火に引火しない様にも気を付けています。

question04スターマインって一度に何個くらい上げるの?

Aスターマインの大きさにもよりますが、小さい物だと50玉ぐらいから、 大スターマインなどになると、200玉、300玉になったりもします。また、他の花火に引火しない様にも気を付けています。

question05個人で頼めば打揚げてもらえるの?

A可能です。が、打揚げるには「保安距離」の取れる広い場所が必要です。「保安距離」とは打揚げる煙火の種類、大きさによって観客、建物等に対して最低限、確保しなくてはならないの距離の事です。「保安距離」は各都道府県により異なります。

question06打揚げる準備って、どのくらい時間がかかるの?

A打揚げの当日は、ほとんどの場合、朝から打上げ現場に行って準備にかかります。 花火大会の大きさにもよりますが、途中休憩なども入れつつ、安全確認やきちんとセット出来ているかなどを、何度も確認して、結局、夕方近くまでかかることが多いです。また、あらかじめ、工場の方で準備できることは、なるべくやって行くようにしています。

question07遠くの花火大会に行くときは、どうやって花火を運ぶの?

Aいくら遠くでも、花火を飛行機に乗せる訳にはいきませんから、自動車か、船ってことになります。例えば、当社では秋田県大曲市の花火競技会に参加させて頂いていますが、毎年当社のトラック等に積んで、12時間かけて、打揚げに行きます。
また、運送屋さんなどに、あらかじめ花火だけを、運んでもらうこともあります。

question08運んでいる時に爆発する事は無いの?

Aもちろんその可能性が絶対にないとは言えないと思います。花火にとって、摩擦や衝撃は大敵ですから、運搬中になるべく衝撃が起こらないように、また、外から火の粉などが入らないように、しっかりと木箱やダンボールなどに梱包して運びます。

その他の質問

question01花火って、どれくらい高くあがって、どれくらい広がるの?

A花火の種類や花火業者によってもことなりますが、おおよそは図の通りになります。
また観客、建物等に対して最低限、確保しなくてはならない保安距離も玉の大きさに比例します。

参考図

question02尺玉ってどれくらいの大きさなの?

A花火の世界には、もう今は使われなくなった尺貫法が残っています。「尺玉」もその一つです。尺貫法の代わりに、玉のサイズに関して「寸=号」としています。1寸=3.03cmなので、尺=10寸=30.3cmの直径の花火のことです。正確に言うと、直径30.3cmの筒で打揚げる玉のことです。同様に5寸玉=5号玉、8寸玉=8号 玉、2尺玉=20号玉と言います。

question03世界で一番大きな花火は、どれくらいの大きさなの?

A新潟県小千谷市で打ちあがる四尺玉です。 四尺玉の直径は約120cm、重さは420kgにもなります。
打揚げ用の筒の長さは、5.2mもあり、地上800mまであがり、直径800mのまさに大輪の花を咲かせます。

question04磯谷煙火店の「煙火」ってどういう意味なの?

A花火を法律用語でも、「煙火」と言います。堅苦しい感じがするかも知れませんが、 花火会社は、ほとんどこの名称を使っています。**煙火店、**煙火、**煙火工場、**煙火製作所などです。意外に**花火という会社は、珍しいのです。

question05冬の間、職人さんはなにをしているの?

A花火は打揚げてしまうと、わずか数秒で消えてしまいます。
しかし、それらを作るのには、相当な手間と時間がかかってしまいます。小さい玉でも最低2週間は必要です。
だから、冬の間は夏の日のために地道に作り続けているのです。

question06花火の値段はいくら位するの?

Aもちろん花火業者や玉の内容にもよりますが、参考までに愛知県煙火組合の価格表では、夜花火3号玉3,400円、5号玉10,500円、10号玉52,500円となっています。また昼花火(音や煙の花火)は夜花火に比べ約2割程安いです。
これを聞いて、あなたはどう感じましたか?高いですか?それとも安いですか?

 

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