曲導
曲導
花火が打ち揚げられ、親玉が開花する前に、親玉に装着されている部品が色々の花火の現象を表します。この現象を総称して昇曲導付(のぼりきょくどうつき)とか昇曲付(のぼりきょくつき)と言います。競技会の玉名には、最初に必ずこのように書いてあります。昇曲導付はあくまで総称なので、どんな種類の部品が取り付けられているかはわかりません。部品の固有の名前は、地方色もあり様々な呼び方をしています。
円筒形の部品で、打揚薬に点火されて筒から出る瞬間から親玉が開花されるまで、銀(白)の火を出し燃えます。アルミニウムの火の粉で、白い光跡を残します。銀朴とも言います。同様の構造で緑、紅の火を出して燃えるものをそれぞれ緑朴、紅朴と呼びます。
(取付時画像01、画像02)
親玉に小さい玉を3から5個くらい取り付けてあります。打揚薬により発射された時、全部の小花が着火します。小花はそれぞれ導火線の長さが設定されていて、親玉が上昇していくと、一定間隔で小花が連続的に開花していきます。段咲とも言います。
(取付時画像01)
2011年「昇小花付紅霞草芯菊先緑霞草」衣浦みなとまつり花火大会
この部品は、導火線が燃え尽きると星が二つ両側に発射されます。分砲を井桁上に親玉に取り付けます。形状から、小花よりたくさん取り付けることができます。分砲は昇曲導としてだけでなく、玉の中に入れて花火の部品としても使われます。 (取付時画像01、画像02)
2011年「昇乱玉付万葉花」衣浦みなとまつり花火大会
花火の上昇する時の音だと勘違いされている方もいらっしゃいますが、そうではありません。笛薬をパイプに詰めたもので、点火すると「ヒュー」と音がします。音とともに銀の光を出すものを、銀笛と言ってます。
※競技会などでは、上記の部品を複数付けたものもあります。例えば、銀竜と小花(昇木葉付)、銀竜と分砲などです。
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