花火への「想い」
花火への「想い」
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花火は生きていく上では必ずしも必要なものではないかもしれません。しかし、人に勇気や希望を与えるという点では、とても重要なものです。東北の大震災の後には、1発の花火で生きる力をもらったという声もお聞きし、あらためて私たちの世の中における役割、責任の重さを痛感しました。
その一方で、世界の花火市場においては、中国花火がシェアの大部分を握っているという現実があります。中国で生産に当たっている人たちにとって、花火はあくまで工業製品の扱いであり、ビジネスの道具にしか過ぎません。
対して日本の花火師はビジネスではなく、人を喜ばせたり、楽しませることに重きを置き、日本花火の独自の文化を築いてきました。ここに大きな違いがあります。この先、日本の夜空も中国花火に凌駕されることが危惧されており、もしそれが現実となったら日本文化の存続の危機にもつながりかねません。
たとえば、品質を上げることも重要な要素のひとつ。材料の調達から生産、打揚、廃棄まで、すべての履歴で安心・安全が確認できる品質管理に徹底して取り組んでいます。
先人たちから受け継いだノウハウも重要ですが、すべてが真理とは限りません。
科学的検証を行いつつ、より精度の高い花火を打ち上げることで感動の質を上げていきたいと考えています。