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ISOGAI花火劇場in名古屋

投稿日:2016/09/15

2016年 PV

2016年 PV (Short Ver.)

 

ISOGAI花火劇場in名古屋

株式会社磯谷煙火店 磯谷尚孝


 2014年クリスマスイブ、25年間続いた「スターライト☆HANABI」の終止符が打たれました。花火を一年に一回くらいしか観覧しない一般の方々に、今まで知らなかった花火表現をどこまで伝えられるか、また夏の花火シーズンが終わり新たに考えたイメージの花火発表など、トライアル、挑戦として、私は自分の人生のライフワークと位置づけていました。

theater1 私たちが花火の依頼を受ける場合、花火打ち揚げ、演出には様々な制約があるのが普通です。その制約の中でいかに観覧客を楽しませることができるか腕の見せ所と普段は考えています。冬のクリスマス花火は、全体時間の制約こそありますが、打ち揚げる最大号数は10号で、時間内であれば、どのタイミングで、どれだけの花火を打ち上げても、演出者の裁量に任されています。昨年から始まった「ISOGAI花火劇場」は「スターライト☆HANABI」時代の倍以上の規模で、ますます自由度が拡大されました。自由度が高い分考える要素が多く、構成プランは最後の最後まで迷います。昨年は演出者としての責任が重くのしかかり、開催1週間前まで悩みました。

 昨年花火大会タイトルにISOGAIの文言を入れたいと、実行委員会から相談がありました。折角立ち上がった実行委員会の意向なので、それを受け入れることにしました。その分更に責任感が大きくなったのは言うまでもありません。

 「スターライト☆HANABI」時代は、公的機関が関わっていたので資金等の運営面は盤石でしたが、「ISOGAI花火劇場」は完全民間で、運営費すべてを協賛金でまかなわなくてはなりません。実行委員の皆様も手弁当で、涙ぐましい努力をされています。企業協賛はもとより、一般協賛(チケット収入など)が収支の上では重要なポイントなるのです。昨年は熱い心で開催にこぎ着けましたが、今年はこの花火が定着するかどうかの分岐点です。昨年人数分のチケット代以上のご協賛をいただいた方々がいらっしゃいました。本当に心強い応援で、心に響きました。

 「ISOGAI花火劇場」の開催日まで3ヶ月半、ドラマチックハナビに向けての構想を具体化するプロセスが始まります。普段は一人の担当者が概ね決めていくのですが、この花火に関しては、全社体制で最高の花火クオリティーと演出を目指し制作に当たります。色々頭を悩ませることが多いのですが、これも楽しんで乗り切ります。ご期待下さい。

ISOGAI花火劇場in名古屋