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ISOGAI花火劇場in名古屋港2017終演

投稿日:2017/12/26

株式会社磯谷煙火店 磯谷尚孝

 この地域でクリスマスにあれだけの雨が降るのは50年ぶりと聞きました。スターライトHANABIから数えると今年で28年になりますが、雪が降った日こそありましたが、私も雨が降った記憶はありません。これは名古屋港冬花火実行委員会が12月24日開催にこだわってきた理由の一つでした。今年12月で思い返してもいつ雨が降ったか思い出せないくらいなのに、どうしてクリスマスイブのあの時間に雨が降り出したのか唖然とするばかりでした。花火のような屋外イベントの最大の弱点は悪天候です。

 

 悪い天気予報でチケットの売れ行きが失速するのは仕方ありませんが、既にチケットを購入され花火を楽しみにされている方に申し訳ない気持ちになりました。もちろん私の責任ではありませんが、“天候が悪いのは自分のせいではない”と自分に言い聞かせないとやっていられない精神状態に陥ります。

 

 概ね天気予報どおり、開演一時間前くらいから無情にも雨が降り出しました。低気圧接近のため、観覧者にとって逆風の南風です。煙で花火が綺麗に見られないパターンですが、今回はスモーキーな環境にはならず花火が見られたのが救いでした。また終演後数時間で豪雨のようになっていたので、それが避けられただけでも幸運だったのかもしれません。ものは考えようですね。

 

 アンケートの感想を見せてもらいましたが、「雨が降ったせいで寒くなくて良かった」とか「雨の中の観覧は思い出に残る」など楽しんでいただけた方も多数いらっしゃって、少し胸のつかえがとれました。

 

 9月から本格的に始まった花火劇場プロジェクトも無事終了することができました。来年へ更なる改善を考えながら、観覧された皆さまが良き年をお迎えになるようお祈りいたします。

2017theater-daisen