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幸田町の花火

投稿日:2020/06/22

株式会社磯谷煙火店 磯谷尚孝

 今夏たくさんの花火大会が中止となるなか、6月21日幸田町で花火が打ち揚げられました。毎年この時期は花火大会に向けての最終段階で、打揚準備、リクエストにお応えする花火製作の進行状況で頭がいっぱいになります。しかし今年は大部分の花火大会が中止になったことから、今まで意識していなかったことに色々気づかされました。

 今回ご協賛いただきましたすべての方々の共通の思いは新型コロナウイルスの収束ですが、それ以外にもそれぞれの想いがたくさん詰まった花火となりました。

 先ず、いつも私たちを応援していただいている花火愛好家の方々です。花火大会が中止になるなか花火が見たいという気持ちもありましょうが、何とか磯谷煙火店を支援したいという気持ちからのご協賛だったと感じています。ありがとうございました。

 次に、幸田町の花火が新聞報道されたことで開催10日ほど前に電話がありました。高浜の女性からで最近ご主人を亡くされたそうです。その後も家族元気にやっていることを亡くなられた花火好きのご主人に伝えるため、追悼の花火を打ち揚げたいというご要望でした。話しぶりが謙虚で品があり、はじめ個人で花火の協賛ができるか心配されていました。多大なご協賛をいただきました。ありがとうございました。

 最後に豊田スタジアム近くにお住まいの方で、直接会社にいらっしゃり御芳志をいただきました。パート従業員でたくさんの寄付はできないけれど、というお申し出でした。急なご訪問だったので、連絡先を伺うのを失念してしまいました。この記事をご覧になったのならご連絡いただけると有り難いです。ありがとうございました。

 花火がいかに人の想いの核(シンボル)になり、心に希望をもたらし、明日を生きる力になるか。この花火を通じ私自身‘花火のチカラ’を痛感、再認識しました。また、コロナ禍で疲弊した人たちの心にも響いたようで、その花火に関わっていられることに感謝です。私自身記憶に残る花火となりました。  

 最後にこの花火開催にあたり、ご理解をいただいた幸田町、地元住民の方々に感謝を申し上げます。

↓この花火の背景にある状況↓

春ウララ

幸田町の花火 2020年6月21日