お知らせ
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投稿日:2017/10/09
株式会社磯谷煙火店 磯谷尚孝
9月の半ばに田原祭りが開催されます。花火以外に山車とからくり人形も見どころですが、残念ながら私はまだ見ていません。時期的に夏のシーズン最後の花火大会で、これが終わると私たちも遅い盆休みといいますか一週間程度の休みを取ることが恒例になっています。
この花火大会三河地方に続く三河花火の伝統を強く感じます。打揚花火の前には手筒があり、それが終わると地元の青年達が自分たちの手で花火を打ち揚げます。全国広しと言えども、三河地方以外にこんな地域はないでしょう。それぞれ先輩から花火打揚技術を引き継いでいます。少し前までは日日指定のお祭りで、観光客相手でなく、自分たちのためのお祭りであることが強く感じられました。今は週末に開催されるので、意識も少しづつ変化しているのかもしれません。花火大会は5つの町内の合同で行われ、それぞれの町内は、それぞれ別の花火業者に依頼をしています。このあたりも、三河地域の特徴です。私たちは“かや組”の皆さんから依頼を受けています。厄年の花火担当は毎年変わり、それぞれ組の威信とプライドをかけた打ち揚げとなっているので、私たちも気が抜けません。
尺玉までかなりの量の花火を打ち揚げますが、個性的な花火大会で私たちから見てもとても興味深い花火大会です。