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花火会社いろいろ

投稿日:2017/07/29

株式会社磯谷煙火店 磯谷尚孝

 今回は花火大会を依頼する立場で、花火会社を考えてみることにしました。花火に関連する事業を行っている会社のほとんどは公益社団法人日本煙火協会の会員で、現在会員数は330余社になってます。

 

花火会社の分類

 一口に花火会社と言っても、様々な業態があります。最初に分類できるのは、多数派の煙火を取り扱う花火会社と少数派のがん具煙火(おもちゃ花火)を取り扱う花火会社です。煙火つまり打揚煙火(花火)を販売したり、花火大会を請け負う会社は、次の二つのグループに分類できます。

 

打揚煙火製造会社


 広大な土地に製造施設を持って、夏以外は煙火を製造しています。夏のシーズンが終わると翌年の花火の見込み生産を始めます。日本の場合、打揚煙火製造会社は製造営業許可はもとより販売営業許可も持っていて、各社担当する花火大会があります。規模も、花火の品質も会社により様々です。このグループに属してないと、日本の花火競技大会に出品できません。またメーカーであるが故に、他社では真似のできないオリジナリティを保持している会社もあります。ただメーカーとして作る量には限界が有り、急な大量注文には対応しにくいでしょう。世代が変わりだんだん薄れてきましたが、職人気質な人たちが多いのも特徴です。明治時代に創業した古い会社などは、ほとんどこのグループに属しています。

 

打揚煙火販売会社


 販売営業許可を持っており、煙火貯蔵のための(煙火)火薬庫を所有しています。このグループも規模は様々です。夏のシーズン以外は火薬に関する他の事業を行っていて、夏場だけ花火を仕入れ花火大会を請け負っている会社もあります。また大手の会社になると、夏以外は輸入業務、あるいは国内メーカーからの仕入れ業務を行っています。専門の営業職もいます。花火の品質は、その会社の仕入れ先に依存するので、仕入れ先さえ間違わなければ平均以上のラインナップになります。会社の規模にもよりますが、大量注文にも対応ができると思います。前者の職人気質とは違って、ビジネスライクに花火を扱っています。また、煙火製造会社に比べ新しい会社が多いです。メーカーでないが故に、花火自体で他社と差別化するのが難しく、花火大会での演出力で差別化しようとする会社もあります。

花火会社の選び方

 製造会社なのか販売会社なのか、一般の方には区別しづらいと思います。また、特徴づけるために一般論として書きましたが、ケースバイケースでこれに当てはまらない場合も多々あります。例えば、打揚煙火製造会社だけれど、実際にはほとんど花火を作らず仕入れに依存している会社もあります。

 どこの会社を選んでも一長一短があるのかもしれません。過去どんな花火や演出をしたか調べることも重要ですね。また、安いには安いなりの理由があるから、あま〜い言葉に騙されないで下さいね。今日本で安い花火を仕入れようとしたら、どこの花火会社が仕入れても大差はありません。また良い花火大会を作るには、主催者と花火会社の信頼関係がなくてはなりません。信頼関係が築ける会社を見つけたいものです。

 

ちょっぴり磯谷煙火店のご紹介

 磯谷煙火店は技術系の会社で専門の営業職はいませんし、花火を売るぞ!という感じではありません。ただ社員一同花火好きで、皆さまにも花火を大切に思っていただきたいので、色々考えお役にたちたいと思っています。夏のハイシーズン以外でしたら、花火会社の紹介などもご相談に乗ります。