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ISOGAI花火劇場in名古屋港2019終演

投稿日:2019/12/30

株式会社磯谷煙火店 磯谷尚孝

 メロディー花火誕生のきっかけとなったのは、花火と音楽の相乗効果に可能性を見いだしたからです。花火も人の心を打つし、また野外音楽も人の心に働きかけます。両者をシンクロさせることにより、1プラス1が2ではなく、3にも4にもなることを実感したからでした。これを実現するにはコンピューターが必要不可欠で、平成3年に本格的に始めました。

 花火に関わることに何でも取り組もうという姿勢から、これにストーリーを加えドラマチックハナビが生まれました。5分くらいの演出であればアイディア次第で今までと違う、よりインパクトのある花火演出ができることを実感しています。皆様方により楽しんでいただけたら、という新しいトライアルです。

 しかしながら、ISOGAI花火劇場のドラマ仕立て45分間は、私たちにとって長すぎ、大きな課題を突きつけられました。ショートバージョンのドラマチックハナビを組み込もうとしても、なかなか全体のストーリーになじまず統一感がなくなってしまいます。「マッチ売りの少女」は数年前から案として出ていたのですが、そのストーリーは花火表現を考えると非常に難しく良い作品にならないとの心配から踏み切れずにいました。それでもという実行委員会のご要望で2019年トライすることになったのです。私たちが最初に考えていたドラマチックハナビの定義とは少し離れてきていますが、広義の意味でのドラマッチハナビなら、これもありかなと今考え始めています。ただ、これを実現させるには、脚本家、音楽専門家の選曲、編集のサポートなくしては実現できません。花火製作だけでなく、脚本家、音楽専門家との調整にも手間がかかり、苦労の連続です。

 花火大会の花火だけでなく、花火を使った新しいエンターテインメントとして育て、花火の新しい可能性を見いだすことが私たちのゴールです。皆様には有料観覧席でご覧頂き、私たちの夢にご支援頂ければ幸に存じます。

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秋元拓也氏撮影